本学科のFD活動

教育研究の活性化と集団としての教育能力向上を図るために、FDFaculty Development)活動に取り組んでいます。たとえば、つぎのようなFD研修会でのテーマを本学科に適した形で進めていく努力も続けています。もちろん学生の努力も必要であり、相互の働きかけによって、大学生活を意義深いものにすることができます。

(Faculty Development:大学教育の資質の向上を目的とした活動)

20059月の全学研修でのテーマ

 

提案1 学生と接する機会を増やす

クラスの学生に出会ったら声をかける

学生にオフィスアワーを積極的に利用するようにすすめる

学生に自分のメールアドレスを公開し、eメールによる質問を受けつける

授業終了後しばらく教室に残り・学生の質問に答える

自分の研究内容について話す

学生が教員に親しむための親睦会を開く

学生が主催する勉強会やイベントに参加する

 

提案2 学生間で協力して学習させる

学生同士で協力して学ぶことの重要性を伝える

初回の授業では学生がお互いに知り合える活動を取り入れる

授業時間の内外において共同で行う課題を出す

少人数のグループに分けてディスカッションを行う

学生のグループで利用できるメーリングリストや電子掲示板を設定する

学生が提出したレポートや答案の内容を受講生全体で共有する

学生間でそれぞれの課題を評価し合う活動を取り入れる

 

提案3 学生を主体的に学習させる

主体的に授業に参加することの重要性を伝える

授業ではすべての学生に発言・質問する機会を与える

授業の中で学生の課題を発表させる

学んだことを他の学生に教える活動を取り入れる

学生が個別に研究活動をする機会を設ける

授業をよりよくするための学生の提案・アイディアを歓迎する

授業内容に関連する研究会やインターンシップなどを紹介する

 

提案4 学習の進み具合をふりかえらせる

授業の内容が理解できないときは教員に伝えるようにすすめる

小テストや宿題を課すことで学生の進捗状況を常に確認する

良かった点を褒め、同時に建設的なコメントを与える

出席票に質問や意見を書かせ、次回の授業で回答する

試験の答案やレポートを1週間以内に返却する

テスト終了直後に解答例を学生に配布する

学期中に1回以上、個々の学習成果に対して詳細なコメントを与える

 

提案5 学習に要する時間を大切にする

日常的な学習や学習計画の重要性を伝える

授業は時間通りに始め、時間通りに終了する

授業の予習・復習や課題に取り組むために必要な学習時間量を伝える

授業には毎回出席して、学習に集中するように求める

大きな課題の場合には、段階的な締切をいくつか設定する

学生に発表させる時は、事前にリハーサルをするように求める

重要な文献は教材集などの形で早い時期に学生に渡しておく

 

提案6 学生に高い期待を寄せる

学習する内容が学生の将来において持つ意味を考えさせる

毎回の授業の始めにその日の学習目標を板書し、口頭でも説明する

がんばって取り組まなければ達成できない課題を用意する

意欲的な学生向けに発展的内容の文献や課題を用意する

大学院の授業を見学する機会を与える

授業内容の延長上にある最先端の研究を紹介する

優れた答案やレポートの例を紹介し、どの点が優れているか説明する

 

提案7 学生の多様性を尊重する

自分と異なる考え方や背景を尊重することの重要性を学生に伝える

学生間の経験、興味・関心、学習スタイルの違いについて知る努力をする

予備知識が足りない学生のために補習教材を用意する

障害をもった学生のために補助器具や教授法の工夫などの便宜をはかる

映像教材、ディスカッション、グループ学習などの多様な学習活動を用意する

他の学生に対する差別的発言や攻撃的な言動をしないように求める

教員自身が持つバイアスやステレオタイプに敏感になる



引用:名古屋大学高等教育研究センター編「ティップス先生からの7つの提案 教員編」

http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/seven/

名古屋大学高等教育研究センターの了解のもとで掲載しています。