阪田ゼミ
阪田憲二郎(さかた けんじろう)
【自己紹介】
私は、明石市内にある精神科診療所で18年間、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)として精神障害者への援助を実践してきました。診療所の役割は地域精神保健福祉活動を行うことにあります。一人の精神障害者(患者さん)が治療を受け服薬を続けながら、地域でよりよい生活を継続していくためには、さまざまなリハビリテーションやサービスを活用しなくてはなりません。精神保健福祉士は、日常生活の相談からサービスや制度の相談、社会復帰施設や小規模作業所の利用、家族からの相談など幅広い相談援助活動を行ってきました。また、ひとつの施設や機関だけでは十分な地域サポートができませんので、地域内の関係する精神科病院・診療所などの医療機関、保健所、福祉事務所、障害福祉課、作業所、社会復帰施設、家族会、患者会などと連携をとりながら適切なサポートが行えるようにサポートのネットーワーク作りのかなめとしても活動してきました。
現在は明石市や神戸市西区の精神保健福祉士と一緒に研究会活動を行っています。また精神科病院の外来でのケースワーク面接を行っています。明石市精神障害者ホームヘルパー検討部会委員としてもかかわっています。
授業や実習に実践経験を生かした指導を行いたいと考えています。
【担当授業科目】(医療・精神保健福祉分野)
精神保健福祉分野では、以下のような専門科目を担当しています。
「精神保健福祉論T」(2年次前期) 「精神保健福祉論U」(2年次後期)
「精神保健福祉論V」(3年次前期)
「精神保健福祉援助演習T」(3年次後期) 「精神保健福祉援助演習U」(4年次後期)
「「精神保健福祉援助実習」(3年次後期〜4年次前期)
その他、学部・学科の共通科目や演習科目を担当しています。
【ゼミの活動・研究テーマ】
3〜4年次の専門ゼミでの研究は、精神保健福祉や心の健康といった領域からテーマを設定します。考えられるテーマ例は、精神障害者のリハビリテーションや社会復帰に関すること、精神障害者の家族に関すること、学校や職場でのメンタルヘルスに関すること、精神保健福祉士の役割に関することなどです。
いずれもソーシャルワーカーの視点から、フィールドワークや調査を重視した「実証的研究」を行う予定です。
その他、ゼミ旅行の一環として、精神障害者社会復帰施設などを訪問をして利用者との交流をプログラムも予定しています。
とにかく学生が積極的に学外での活動ができるようにサポートしたいと考えています。