活動の紹介
障害者や高齢者が自立した生活を営むためには、自由に移動できることが不可欠な要素です。このためには、ベッドから車椅子などへの乗り移り(移乗)、室内の移動 、屋外での移動を支援する機器が必要になります。重度な障害者や高齢者の介助および介護においては、介助者の負担軽減をはかることも必要です。本研究室では 、これらに必要となる様々な移動・移乗機器および介護機器について、研究と開発を行っています。
研究テーマ: 移動範囲の拡大(移動のバリアをなくそう)
lベッド周辺から遠距離・不整地までの、身障者・高齢者用移乗・移動機器の実現
l身体状況と運動機能に適合する姿勢保持、駆動、操作システムの開発と効果的利用法の研究
研究課題
l福祉機器の開発(移動・移乗機器、褥瘡防止マット、福祉機器情報提供システム)
l動作分析(高齢者や障害者の歩行・動作)
l計測・評価システムの開発(車いす走行路面の特性評価、歩行分析、筋電計測)
l歩行分析システムの開発
lプラスチック製短下肢装具の改良
l片麻痺歩行等歩行障害者の動作分析
l形状記憶合金を用いた上肢装具の開発(共同)
l車いす用雪上車の開発と改良(共同)
l背ずれ防止療養ベッドの開発(共同)
lマルチメディアを用いた福祉機器情報提供ソフトの開発
l電動車いすに関する研究
² シミュレータの開発
² 走行路評価用インテリジェント電動車いすの開発
² 操作用ジョイスティックの開発(共同)
l生体信号を利用したマンマシンインターフェースの開発
² 筋電義手用訓練ソフトの開発
l体圧分散マットの開発と評価
主たる論文・著書
l 臨床歩行分析入門 医歯薬出版(単行本、共著、1989)
l Application of a shape memory alloy to hand splinting. Prothetics And Orthotics International,Vol.16,No.1(学術雑誌、1992)
l リハビリテーション医学全書14 脳卒中・その他の片麻痺(第2版) 医歯薬出版(単行本、共著、1994)
l リハビリテーション医学レビュー1・2 三輪書店(単行本、共著、1994)
l 運動療法マニュアル 医歯薬出版(単行本、共著、1999)
l 社会リハビリテーション論 三輪書店(単行本、共著、2005/01)
など。
社会活動
・長野県地域リハビリテーション研究会会員(1990-1991)
・長野県委託モデル事業「在宅要援護老人等に関する意識実態調査」受託・実施(1993-1994)
・長野県坂城町「テクノハート坂城協同組合」専門委員(1996-1999)
・長野オリンピック冬季競技大会用「車いす雪上車」の開発と観客輸送への貢献(1999)
・2級ヘルパー養成講座等講師を経験
・バイオメカニズム学会理事(2000-2004)
・バイオメカニズム学会評議委員(2005- )
・岡山県福祉機器研究会顧問(2001-2005)
・岡山県ハートフルビジネスおかやま会員(2004- )
その他
技術の普及と教育により住みやすい社会作りに力を注いでいる。
福祉住環境コーディネータ2級合格。